常磐炭田略年史
西暦 | 和暦 | 常磐炭田地区 | 他炭田地区 | 主な出来事 | ||
開始年 | 元号 | 年 | 磐城地区 | 茨城地区 | ||
1470 | 文明 | 頃 | 筑後国三池稲荷山にて発見 | |||
1702 | 元禄 | 15 | 越前続風土記 | |||
1837 | 天保 | 8 | アメリカ船モリソン号浦賀入港 | |||
1747 | 延享 | 4 | 小名浜港開港 | |||
1846 | 弘化 | 3 | ビットル少将来航 | |||
1849 | 嘉永 | 2 | 英国艦隊航 | |||
1851 | 嘉永 | 4 | 神永喜八らが製塩用に採掘 | |||
1852 | 嘉永 | 5 | ベリー来航 佐賀藩反射炉完成 |
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1854 | 嘉永 | 7 | 日米和親条約調印 | |||
1854 | 安政 | 1 | 伝承 大平万次郎、本田弥曽次が好間地区で製塩用に採掘 | 徳川斉昭が大砲鋳造の為反射炉築造の指示 | ||
1855 | 安政 | 2 | 伝承 片寄平蔵が石炭を発見した | 水戸藩友部村にて石炭採掘し那珂湊へ回漕 | 箱舘藩北海道内石炭山の調査開始 | |
1856 | 安政 | 3 | 片寄平蔵が白水弥勒沢にて石炭発見(いわき市史) | 反射炉築造石炭を使用し銑鉄の溶解に成功 | 三池大ノ浦炭砿で洋式斜坑を開削 | 米総領事下田に在住 |
1857 | 安政 | 4 | 片寄平蔵が湯長谷藩の許可を得て弥勒沢に開坑 | 幕府軍艦教授所設置 | ||
1858 | 安政 | 5 | 平蔵石炭3,000俵江戸へ回漕 加納作平 白水川不動沢で石炭発見 |
神永喜八らを中心に石炭採掘・販売が活発に取り組まれる | 日米修好通商条約調印 | |
1859 | 安政 | 6 | 片寄平蔵らが横浜に石炭屋開設 | 横浜開港 | ||
1860 | 安政 | 7 | 片寄平蔵 47才で死亡 | 桜田門外の変 井伊直弼死亡 |
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1864 | 元治 | 1 | 反射炉解体 | |||
1868 | 慶応 | 4 | 加納作平が大総府小名浜石炭取締局より石炭御用達を下命 | 神永カ喜八平潟港で政府軍艦に石炭納入 | 戊辰戦争起こる | |
1868 | 明治 | 1 | 高島炭鉱で洋式竪坑を掘削 | |||
1869 | 明治 | 2 | 水野忠治、加納作平が共同で白水炭鉱設立 | 高島炭鉱で蒸気巻上げ・蒸気ポンプを採用 | ||
1871 | 明治 | 4 | 加納作平ロシア船に1,500俵の石炭売り渡す | ロシア船小名浜港入港 廃藩置県の詔書発令 |
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1873 | 明治 | 6 | 加納作次郎死亡(60歳 浅野総一郎石炭販売の営業を始める |
三池炭山を官営 | 「日本坑法」公布 | |
1874 | 明治 | 7 | 高島炭砿を官営 | |||
1877 | 明治 | 10 | 後藤象二郎 高島炭鉱を払下げ 三池炭砿で通気竪坑完成 |
西南戦争勃発 | ||
1881 | 明治 | 14 | 高島炭鉱 後藤より岩崎弥太郎に譲る | |||
1882 | 明治 | 15 | 渋沢栄一・大倉喜八郎ら東京電灯会社設立出願 | |||
1884 | 明治 | 17 | 磐城炭鉱社創立 小野田炭砿で横坑開削に着手 |
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1885 | 明治 | 20 | 軽便鉄道敷設開通(小野田坑~小名浜港) | |||
1889 | 明治 | 22 | 磐城炭砿 小野田で斜坑を開墾 | |||
1893 | 明治 | 26 | 竹内綱らが白水炭砿設立 磐城炭鉱社の株式化 |
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1895 | 明治 | 28 | 入山採炭創立(初代社長=盛岡昌純) | |||
1896 | 明治 | 29 | 入山採炭社長に白井遠平就任 小野田竪坑の完成 小野田~湯本間専用鉄道 |
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1897 | 明治 | 30 | 三星炭鉱創立 磐城炭砿の労働者ストライキ実施 磐城炭砿内郷町田坑に友子交際所をつくる |
平に磐城銀行創立 | 日本鉄道磐城線(上野~平間)開通 | |
1900 | 明治 | 33 | 入山採炭社長=郷誠之助に | 三池炭砿万田坑日本最新竪坑開削着手 | ||
1903 | 明治 | 36 | 茨城無煙炭鉱が火力発電所建設 常磐炭田で初の電力導入 |
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1904 | 明治 | 37 | 好間炭鉱 平~好間炭鉱軽便鉄道敷設 磐城炭砿町田坑で坑内運搬に馬使用 |
日露戦争起こる | ||
1905 | 明治 | 38 | 磐城炭鉱町田竪坑水没事故.1年後再開 古河鉱業会社設立 湯本温泉保全組合設立 |
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1906 | 明治 | 39 | 好間炭鉱設立社長に白井遠平 | |||
1907 | 明治 | 40 | 磐城炭砿内郷坑で火災死者13名発生 | |||
1908 | 明治 | 41 | 三星炭鉱 綴竪坑開墾に削岩機使用 | |||
1910 | 明治 | 43 | 入山・磐城炭鉱が湯本村とそれぞれ温泉救済基金給付について契約 | 神永喜八死亡 | ||
1913 | 大正 | 2 | 三星炭鉱 綴竪坑 水没事故により湯本温泉の湧出量激減 | |||
1914 | 大正 | 3 | 第一次世界大戦始まる | |||
1915 | 大正 | 4 | 好間炭砿 古河合名会社に経営移管 三星炭砿 綴砿 磐城炭砿に譲渡 |
磐越東線平~小川郷開通 | ||
1916 | 大正 | 5 | 大日本炭砿が数鉱吸収合併して鉱区拡大を図る | |||
1918 | 大正 | 7 | 大日本炭砿湯本砿で機械採炭場建設着手 | 全国で米騒動が起きる | ||
1919 | 大正 | 8 | 磐城炭砿 平夏井川畔に火力発電所竣工 | |||
1920 | 大正 | 9 | 入山採炭 大倉組に譲渡 | |||
1923 | 大正 | 12 | 関東大震災が起こる | |||
1925 | 大正 | 14 | 常磐線の上野~平間が複線化 | |||
1927 | 昭和 | 2 | 磐城炭砿 山代吉宗解雇により労働争議激烈となる 白井遠平死亡 磐城炭砿町田砿で大火災発生死者134名 |
金融恐慌起こる | ||
1930 | 昭和 | 5 | 浅野総一郎死亡 古河好間炭鉱女子の坑内作業禁止 |
世界恐慌が日本に波及 | ||
1931 | 昭和 | 6 | 満州事変起こる | |||
1933 | 昭和 | 8 | 女子鉱夫の坑内労働深夜作業禁止 | |||
1937 | 昭和 | 12 | 陸軍省が石炭を国防上の重要産業として増産目標を設定 廬溝橋で日中両軍が衝突 |
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1939 | 昭和 | 14 | 磐城炭砿、入山採炭両社で朝鮮人の集団「移入」が開始 | 国民徴用令公布 女子の坑内就業に関する特例公布 |
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1941 | 昭和 | 16 | 太平洋戦争起こる | |||
1942 | 昭和 | 17 | 入山採炭と湯本財産区との温泉問題、県知事の調停により協定が結ばれる | 捕虜を工場・鉱山の労務使用の為の規則公布 | ||
1943 | 昭和 | 18 | 入山採炭、磐城炭砿合併の契約書に調印 | |||
1944 | 昭和 | 19 | 入山採炭、磐城炭砿合併し常磐炭砿となる 古河好間炭鉱 好間火力発電所竣工 常磐炭砿磐崎本砿の出炭開始 |
決戦必勝石炭増産運動が始まる | ||
1945 | 昭和 | 20 | 8/15第二次世界大戦終わる GHQ財界解体に関する覚書を発表 労働組合法公布 |
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1946 | 昭和 | 21 | 日本国憲法公布 傾斜生産方式が開始 |
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1947 | 昭和 | 22 | 昭和天皇 常磐炭砿第6砿入坑 | 女子・年少者労働基準規則施行 | ||
1948 | 昭和 | 23 | 常磐炭砿・古河鉱業 集排法指定受ける | 財閥同族支配力排除法公布 | ||
1949 | 昭和 | 24 | ドッジ・ライン声明発表 平事件起こる |
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1950 | 昭和 | 25 | 朝鮮戦争起こる 特需景気 |
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1953 | 昭和 | 28 | 年間石炭産出量1万屯以上の炭砿は常磐炭田で62社大小あわせて130の炭砿が稼働 | 朝鮮戦争休戦調印 | ||
1954 | 昭和 | 29 | 常磐炭砿住吉1坑 台風により水没 上記 選炭場で水中貯炭荘が完成 |
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1955 | 昭和 | 30 | 人員整理・一時帰休等が始まる | 常磐共同火力設立総会開催 神武景気(下期から32年上期まで |
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1957 | 昭和 | 32 | 常磐共同火力営業運転開始 | |||
1959 | 昭和 | 34 | 常磐炭砿内郷鉱南2斜坑の採炭中止 | 三池争議起こる | ||
1960 | 昭和 | 35 | 常磐炭砿 東部砿でドラムカッターを導入 | じん肺法公布 | ||
1962 | 昭和 | 37 | 産炭地域振興事業団発足 スクラップアンドビルド方式 エネルギー供給量 石油52%:石炭48% |
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1964 | 昭和 | 39 | 古河好間炭鉱が閉山 | 東京オリンピック開催 | ||
1966 | 昭和 | 41 | 常磐ハワイアンセンター営業開始 いわき市(5市4町5村の合併)誕生 |
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1967 | 昭和 | 42 | 常磐炭砿磐城工業所でレンジングドラムカッターを導入 | |||
1970 | 昭和 | 45 | 常磐炭砿が常磐湯本温泉観光を吸収合併し常磐興産と商号変更 | 石炭の輸入依存率55.5% | ||
1971 | 昭和 | 46 | 常磐炭砿磐城砿業所閉山 | 中郷砿で大出水事故で水没し閉山 | 常磐鹿島工業団地造成着工 | |
1973 | 昭和 | 48 | 第一次石油危機始まる | |||
1976 | 昭和 | 51 | 常磐炭砿西部工業所閉山 | |||
1984 | 昭和 | 59 | いわき市石炭・化石館開館 |