• TOP
  • >
  • 常磐炭田産業遺産

内郷地区

1.常磐炭礦内郷礦中央選炭工場


常磐炭田で最大最新設備を誇った選炭工場跡です。坑外へ搬出した石炭からズリを取り去り、塊炭と粉炭を選り分ける作業を人力から機械化へ移行。

2.住吉一坑の2つの坑口


左側坑口は石炭や資材を運ぶ「本卸」(ほんおろし)、右側坑口は坑夫等人間を運ぶ「連卸」(つれおろし)です。

3.住吉一坑の扇風機上屋


坑内の空気を外へ排出するため、巨大な扇風機を設置しました。レンガ造りの強固な上屋は木々に覆われながら現存しています。

4.常磐炭礦内郷礦水中貯炭場


全国初の水中貯炭槽として、昭和29年(1954)10月に完成。石炭の品質・カロリー低下防止を図りました。

5.内郷山神社の相撲場


ローマの円形劇場(コロシアム)を彷彿とさせるような観客席まである相撲場で、力自慢の炭鉱マンがこの場所でぶつかりあった。

6.内郷山神社


大鳥居は危険防止のため取り壊されましたが、石碑と大石段は炭鉱が隆盛だったことをしめしています。現在は内郷公園として利用されています。

7.三星炭礦の大煙突


明治42年(1908)5月建造。竪坑掘削用の動力汽罐増設のために造られ、炭鉱の盛況の時代を象徴するものとなっています。

8.みろく沢炭鉱資料館


館長の渡辺為雄氏が長年に渡り、炭鉱関係用具・資料を収集し展示しています。
平成19年(2007)には露頭している石炭を掘削、実際の石炭層が見学できます

 住吉一坑ドローン映像


常磐炭鉱内郷礦住吉一坑のドローン映像


湯本地区

1.湯本山神社


各坑にあった山神社は、集約されこの湯本山神社にまとめられていきました。毎年盛大な山神祭が行われていました。現在でも、お正月の行事などが行われています。

2.湯本第五坑人道


石炭採掘が発展すると、石炭を運ぶ坑口と人員を運ぶ坑口は別々となり、人道として専用に作られました。

3.湯本第六坑人車坑


石炭は戦後経済復興の重要資源でした。昭和22年(1947)昭和天皇が東北巡幸の最初の地として常磐炭礦を訪れた際に入坑した人車坑です。

4.常磐炭礦磐崎砿石炭積込場


石炭貨車に石炭を積込、専用鉄道で湯本駅まで運びました。周辺には選炭場などの関連施設やずり山が残っています。

5.常磐炭礦磐﨑砿本坑


巻き揚げ機(復胴)ー炭車で石炭を揚げていました。長倉炭として良質の石炭が採掘されました。写真左側に「磐﨑連坑跡」「人道坑跡」があります。

6.常磐炭礦磐崎砿扇風機座


風洞坑、点検坑として利用されました。ここに巨大な扇風機を設置し、2つある坑口の内1つを排気用として利用、一方は入気用として常に空気を送り込んでいました。

好間地区

1.産業戦士の像


昭和19年(1944)、戦意高揚のため、美術家や美術学生らによって製作された像です。同様のものがいわき市石炭・化石館にもあります。

2.古河好間炭礦の専用鉄道橋梁


明治41年(1908)、山元と綴駅(現内郷駅)の専用鉄道で、好間川に堅牢な石と赤レンガの橋脚と鉄橋をかけました。現在も当時の名残を留めています。

3.古河好間炭礦第一鬼越隧道


内郷から好間につづく煉瓦造りのトンネルは今もひっそりとたたずんでいます。

産業遺産マップ

1.石炭関連産業遺産

2.まちなか産業遺産

3.旧八茎鉱山関連産業遺産